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開封レビュー

小学8年生 2019年12・1月号《チャレンジ付録》紙すき体験キット【購入開封レビュー】

紙すき体験キットはどんな付録?

パルプを注いで、水をしぼって……はがき作りができちゃうキットです。切手を貼れば、本物のはがきとして使えます! 和紙や絵の具、おし花を使ってアレンジしてもOK。手作りのクリスマスカードや年賀状で、みんなをおどろかせちゃおう!

小学8年生より

今回の付録は、付録のほかに準備するものがあるため、ないものは雑誌購入前に準備しておくとスムーズです。

<白いはがきの作り方>

原産国は?素材は?

<製造国> MADE IN CHINA

<素材表記>
本体、ヘラ、シート・・・PP樹脂
ネット・・・PA
パルプ・・・紙

サイズはどれくらい?

紙すきのワク・・・B6サイズ
ネットとシート・・・ハガキ大
パルプとヘラ・・・交通系ICカードに収まるサイズ

付録を使ってみた感想は?

まずは付録の他に必要なグッズを準備。
我が家には深めのバットがなかったため、止むを得ず深めのタッパーを用意しました。

まずはパルプとトイレットペーパーを細かくちぎります。パルプは水を吸わせて柔らかくしますが、揉んだときにコシが感じられない程度まで水を吸わせ、フニャフニャにするのがポイント。そしてちぎる前にパルプをはがして薄くすると、より楽にちぎれます。

ちぎったパルプは指に張り付きやすいので、タオルで拭きながら作業するとスムーズでした。その後の溶かす作業を楽にしようとかなり細かめにちぎったので、結構疲れました・・・。

 

続いてはトイレットペーパー。必要な長さは15cmで、我が家のトイレットペーパーだとミシン目でカットした長さのちょうど半分くらいでした。

トイレットペーパーは乾いた状態でちぎればいいので、指に張り付きません。パルプに比べてずっと楽に作業できます。ちなみに白髪ネギ状に細長く破いたあと、それを束ねて細かくむしっていくと楽に細かくちぎれました。

そして完成したのがこちら。自画自賛ですが、なかなかいい感じではないでしょうか。
これを準備した空のペットボトルに入れ、500mLの水を加えます。

全てを入れた直後がこちら。水とパルプ&トイレットペーパーが分離した状態です。

続いて全力でペットボトルを振って、混ぜた状態。パルプやトイレットペーパーが水に溶けて、白濁しています。これか紙の原料になるパルプ液です。

はじめに材料を細かくちぎっていた甲斐もあってか、10分足らずでこの状態になりました。うまくいかない時はミキサーで混ぜるという裏技を使ってもいいようです。

さあパルプ液の準備ができたら、いよいよ紙すき開始!
紙すきワクの上にネットをのせ、その上から先ほど作ったパルプ液を注いでいきます。パルプが偏らないように注いでいきますが、ワクの網目が見えなくなるように全体的に注ぐと、偏りなくきれいに注げました。

注ぎ終わったところ。結構フチの高さギリギリまでくるので、こぼれないように注意が必要です。フチにはみ出した分は、指で中へ入れて修正しました。

注いだパルプ液の上から透明シートを被せ、ヘラで優しく押して水気を絞っていきます。矢印の方向へ向かって、少しずつヘラで押して水切りするのですが、ヘラは垂直に当て押し、滑らせないようにするのがコツ。パルプのずれを防げます。(始め滑らせて当ててしまい、パルプがずれてヒヤッとしました)

ヘラで水切りが終わったら、ワクごとタオルで包み、上から体重をかけて水気を拭き取ります。薄手のタオルだと間に合わないくらいの水気が出るため、厚地のタオルで行うのがオススメです。

ワクを逆さにして、すいた紙を取り出します。

透明カバーを外して、乾燥させます。

通常は窓ガラスなどの平らな場所に貼り付けて乾燥しても良いそうですが、それだと時間がかかるため、今回は時短のアイロンで乾燥させてみます。

透明カバーを外し、パルプがむき出しの面を新聞紙の上へ。

ネットを外してからアイロンをかけます。特に公式情報で指定がなかったので、自己判断で高温・スチームなし設定でアイロンがけ。初めは水が蒸発するジューーーっと大きな音が出るものの、徐々に落ち着いていきました。

焦げないように少しずつ位置を変え、ひっくり返して・・・を繰り返してアイロンがけを続けます。

コツコツアイロンがけすること約10分。白いはがきが完成です!やった!
思った以上にコシとハリのある仕上がりです。

表面は少し凹凸が見られ、手作り感があります。

大きさもほぼ官製はがきと同じ。極端な縮みなどは見られませんでした。

試し書きしてみたところ、官製はがきに比べると表面が柔らかいのか、ペン先が沈んでいく感覚がありまます。画用紙に書いているような感じに近いです。

意外にも一番書き心地が良かったのは油性ボールペン。インクの乗りが良く、軽い力できれいに書けました。水性ボールペンはかすれやすく、水性ペンはペンを載せた瞬間からにじみはじめ、速書きしても写真のようににじみが目立ちます。普通に書いてもかなりブチた仕上がりになりそうです。

<おまけ:私の失敗から学ぶ注意点>
ペットボトルは凹凸のないタイプがおすすめ。パルプが引っかかりやすいです。

アイロンをかける場合は、ネットを外してからにしましょう。忘れるとこうなります。

この付録、アリ?ナシ?

あり!

紙すきは何度かやったことがありますが、かなり久しぶり。そういえば自分が小学校の頃、牛乳パックからはがきを作るのが流行ったなあと懐かしい気持ちになりました。

自分が経験があるのは、パルプ液の中でトレーを動かしてすくタイプで、厚みを均等にするのが大変だった思い出があります。それに対して付録はパルプ液を直接トレイに注ぐので、簡単で失敗が少ないのが便利。気軽に紙すきができて、紙ができる仕組みも学べる1度で2度美味しい付録だと思います。

購入した付録つき雑誌/ムック

小学8年生 2019年12・1月号

発売日:2019年10月30日(水)
価格:1,000円(税込)
小学館